山肌の急な斜面に建てられたお寺にも古木のしだれ桜折れた右半分がどんなだったかミロのヴィーナスみたいに想像してみたり

お寺の塀に降りかかるしだれ桜枝垂れた枝が地上に届きそうなくらい

南北朝時代の行宮だった廃寺跡に建てられた八角形の三重塔当時のものは古すぎて何も残っていない

境内いっぱいに降りそそぐ桜のシャワーこじんまりした境内で四方八方に枝を広げて

狛犬がちょこんと座る屋根瓦に覆いかぶさるほどに大きくなったしだれ桜

背の高い杉に覆われた暗い森にも朝陽が届きはじめまんまるほわほわのミツマタが輝きだす Misugi, MieMar. 2020

そこかしこに真っ白な木蓮が植えられた村ではピンクと純白が競演したり

あちこちにモクレンの大木がある村真っ白な花を大量に咲かせる Shimoichi, NaraMar. 2020

立派な白壁の蔵と立派なしだれ桜のあるお家近づくと門の瓦屋根は草が生えて崩れ始め桜だけはなんとか地域で守られているよう Shimoichi, NaraMar. 2020

朝は寒くてもお昼になると暑いくらいの陽気で着ていくものに困る季節

お家へつづく集落の一本道は行き止まり好奇心のままに車で入っていくと痛い目にあう

冬になってから色づく南天が朝陽に真っ赤に輝く